Twitterで「#面白い邦画あげてけ」タグ盛り上がってましたけど、久々に邦画について考える。
そもそも邦画のほうが好き
本家のアベンジャーズ紹介記事でも書きましたが、もともとは邦画の方が好きです。
今でもアベ以外の洋画はあんまり見ません。洋画が嫌いっていうか「観たい」と思うのが大抵邦画っていうだけなんですが。
単純に好きな俳優さんが日本人に多いのと、母国語のほうが細かいニュアンス判って楽しいっていうだけの理由です。
アベンジャーズシリーズもたまに吹替え且つ日本語字幕出してみたりします。(楽しい)
ちなみに邦画の方が観る機会は多いけど、観てる作品数としては平均かそれ以下だと思っていますので悪しからず。
「邦画はクソ」という人が一定数いる理由を考える
邦画の話題で盛り上がってると大抵「邦画つまんないじゃん」「邦画はクソ」とか言いだす人が一定数いるイメージがあります。洋画より断然多いという印象。
下記のエントリーを拝見して「なるほどね」と思いました。
思いましたが、大きなところは普通に「洋画は日本に入ってくる時点でふるいにかけられるから」っていうことですよね。
バイヤーがこれは日本でウケると思った洋画が日本に入ってるわけで、そりゃヒット率が高いのは当たり前の話です。誰が考えてもわかる理由です。
その上でそれでも「邦画はクソ」って仰ってる方もいらっしゃるかもしませんが、日本に入ってきてない洋画をわざわざ見る方もかなり少ないのかも。
だから比較対象を洋画として、日本国内で公開されているものだけで比較するのであれば「邦画はクソ」っていうのは至極当たり前の話なのかと。
好きな邦画
会話の駆け引き多めの軽く見れるけど、実は深いみたいなコメディが好きです。(何それ)
クワイエットルームにようこそ
好きな映画、と聞いて真っ先に思い浮かぶのはこの映画。一人で渋谷で観た思い出。
観た直後に書いたレビューが残ってたので引用(9年前!)
良かったです。面白かった、というよりはいい映画だったなあというかんじ。生きるってつらい→救いはある→でもやっぱりつらい→そういうもんだよねという映画。
真っ白で静かで清潔なんだけど不便で、全部が全部当たり前のように過ぎていくんだけれど、どこかねじれてて普通じゃなくて、それがある一瞬物凄く怖くなったりして妙にぞわぞわしながら観てました。
冒頭あんまりにシュールで「うわ、これ全然ついていけなかったらどうしよう」とぞっとしたんですけれども、いざ観終わってみたらそんな事もなくじんわりするような映画でした。
なんだろうあの独特の空気。ふわりとした絶望が漂っているような世界観で、それが見終わった後じわじわと尾を引くのかもしれない。
ラスト20分はどのシーンをとっても悔しいほど確信犯的で判っているんだけれどいちいち制作サイド(というか松尾スズキ)の思うままにやられてしまいました。久々にいい意味で尾を引く良い映画。
なんか微妙に語尾とか痛いなっていう部分は変えてますが、ほぼそのまま。
周りで観た人がいないので感想を共有したことがないんですが、自分の中ではベストオブ邦画だと思っている作品です。是非観ていただきたい。
交渉人 真下正義
踊るシリーズファンです。映画の評価は自分的に交渉人 真下正義>1>2>容疑者 室井慎次>FINAL>>>超えられない壁>>3という認識。ドラマシリーズ入れたら踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャルが自分的には一番。
交渉人 真下正義についてはドラマシリーズ知らない方が楽しめるのかは正直判断ができないのですが、本当に超好きで!あの最後モヤモヤするところ含めて完璧だなと思っています。
重厚なボレロとクリスマスの浮かれきった街並みと顔が見えない犯人と時間に追われる事件の組み合わせがゾワゾワするほど好み。
ユースケ・サンタマリア氏演じる真下くんのあの温度の低い声色と軽薄なセリフばっかり吐くわりに目が死んでるところとかが凄く巧く使われてる印象。キャラありきの脚本って巧くハマるとこんなことになるのか…と当時感動したことを覚えています。
クリスマス近づくとやたらと観たくなります。
面白いと思う邦画
なんとなく「好き」「面白いと思う」って違う気がするので、別にご紹介。どちらかというとオススメ度はこちらのほうが高いです。
キサラギ
こちらも当時のレビュー引用。センスもいいし、すごくエンターテイメント然とした作品。オチが最高に好きです。
パズルがどんどん埋まっていくような感覚がわくわくして大層面白かったです。さすが満足度1位。
こういう各所で笑えて本筋が作ってある感動ものではない、でもちょっとほろりと出来る映画が一番好き。
映画に関しては己のストライクゾーンが恐ろしく狭いのでこういう自分のツボテイストな映画を観るとある種の感動を覚えます。
本当に脚本がよく出来てたし、テンポも良かったし、丁寧に作られた映画でした。
東京タワー
折角なので、Twitterでも全く話題にあがっていない作品を。
公開当時、わたし22歳かな?岡田准一&松本潤の二人目的で見たものの、全く刺さらずに「美しいものを見ると涙が出るってwないわww」くらいの感想。
しかし、こないだ10年ぶりに観る機会があったのですが、30代女性的に刺さることが多すぎて心臓バクバクなりました(笑)
人妻(30代・40代)と青年(20代)の恋愛映画なんですが、公開当時は青年側の年齢で、今は人妻側の年齢になったので、視点が全く違うことに戦慄。年取った……!
すっごく非現実的なんだけど、気持ちは痛いほど判る!でもキャラの行動がどれもこれもぶっ飛んでて「え?これコメディでしょ?」という内容です。
是非、別れた不倫相手が運転する車の後ろに車で突っ込んで「あなたの顔見たら車間距離忘れちゃった☆(テヘペロ)」とのたまう寺島しのぶを見ていただきたい。最高すぎるから。
制作サイドは美しくて物悲しい不倫映画を意識して作ってる感がありますが、それが突き抜けすぎて受け取る側としては完全にコメディってくらいのぶっ飛んでる印象。そのギャップすらも面白いです。
ツッコミながら金曜日の夜にワインでも飲みながら観るといいと思う。
最近観た邦画
ピンクとグレー
これもミーハーな気持ちで観ました。原作読んでて、行定勲か!と迷う理由もなく観に行きました。
近年観た映画の中ではかなり好きな方!投げっぱなしの原作に比べて、しっかり着地してるのが行定勲ぽい。脚本も演出も相当計算されてるかんじです。
原作へのリスペクトを感じる&丁寧に考えられて「これがベストです」って大幅変更されて出される原作付の映画って好きだなーと改めて思うなど。
菅田くんの演技の巧さにビビったり、中島くんのジャニーズらしからぬ濡れ場シーンに驚きつつも、最後の方でいきなり出てくる柳楽優弥が全て持っていくかんじ。
ブルーレイ買おうか迷ってます。
原作▼
映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃
公開2日目にちびっこに交じって、「何やってんだろう」と思いつつ友人と観てきました(笑)
名作と名高い「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」がもう大好き(本当は上で挙げようと思った)で、隙あらばクレヨンしんちゃんで泣きたいと思っています。
たださすがに劇場に行くまではしていなかったのですが、今回予告観たときに「これは泣けそうじゃないか?」と思って、初めて劇場へ足を運びました。
いやあ、良かったです。号泣しました。正直下品すぎて辟易する部分もあったのですが、そういう部分は大概ちびっこが爆笑していたので「ニーズの違いだな」と思うなど。笑
反対に大人にしかウケない部分も多々あったので、親世代のことも考えられてるなーという感想。(むしろ最後の泣けるシーンは親のほうが刺さるはず)
しかし蛇足も多くてオトナ帝国まではいかないかな、というかんじです。面白かったし、泣けたけど作品としての過不足が見えてしまったかも。
「春日部」「越谷」とか埼玉出身者としはなじみの地名が面白かった。
まとめ:インプット大事
アウトプットするのに映画とか読書とかインプットすることって本当に重要だなーと思っています。(最近インプット増えた分だけアウトプット減るのでいかんともしがたいですが)
だから映画も定期的に観に行きたい。しかし映画については年々喰わず嫌いの傾向が強くなっているので、普段見ないジャンルとかにも挑戦していきたいです。
何かおすすめあったら教えてください~。